北京交通ICカードに身分証機能付加 実名制へ
「一カ通(北京市共通交通ICカード)」は、本当に「これ一枚でOK」の万能カードと成り得るのだろうか?現在、北京市品質技術監督局公式サイトでは、市の地方基準「市政交通一カ通技術規範」をめぐる市民からの意見を公開募集している。同基準によると、交通ICカードは今後、適用範囲がさらに拡大され、バス・地下鉄・タクシーへの乗車、公共自転車のレンタル、高速道路や駐車場利用、さらには鉄道チケットの購入、オンラインショッピング、公園入園料の支払いにも利用可能となる。また、身分証明証としての機能も搭載される見込みが高い。北京晩報が伝えた。
統計データによると、市共通ICカードの発行枚数は、すでに6千万枚を上回り、交通や市政など多くの分野で使用可能となっている。今回見直しが進められている新基準は、2005年に発表された「市政交通一カ通技術規範」を調整・補充するもので、商業分野での応用を拡大し、情報・管理機能を付加することを目指している。
意見募集稿によると、共通ICカードには身分証としての機能が付加され、不具合が発生して継続利用ができなくなった場合、あるいはカード所持者が使用を打ち切った場合、授権を受けた端末装置を通してカード利用停止手続きや払い戻し手続きを行うことができるほか、問い合わせ・チャージ・破損修復・延期など各種サービスも可能となる。意見募集稿はこのほか、カード1枚につきパスワード1つが設定される管理システムと磁気・電気・X線保護機能の採用を求めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月21日