「孫の子守り料」を請求する姑 8割のネットユーザが肯定的
湖北省武漢市武昌区に住む蒋さんは、このところ夫との冷戦状態が続いている。仲たがいのきっかけは、子供の面倒を見てくれていた姑が、「孫の子守り料」として月2千元(約3万2千円)を彼らに請求し、夫が二つ返事で承諾したことだ。蒋さんはそのことを知り、不満の気持ちで胸が一杯になった。「姑が孫の子守りをするのに、報酬を求めるなんて信じられない!」-蒋さんがことの顛末をネット上にアップすると、8千人あまりのネットユーザが注目した。しかし面白い事に、「姑に子守り料を支払うべき」と、姑の意見に同意した人は8割を上回った。荊楚網が報じた。
○ことの発端:姑が「孫の子守り料」を請求
蒋さん(26)は、武昌魯巷の商店で販売の仕事をしている。8月中旬、産休が終わった彼女は、職場復帰しなければならなくなった。夫の王さんと相談した結果、鄂州にある王さんの実家に住む姑に武漢まで出てきてもらい、子供の面倒を見てもらうことになった。ところが先週、王さんは「母が毎月2千元の『子守り料』を欲しいと言ったので、半年分として1万2千元(約19万2千円)を渡した」と蒋さんに話した。これを聞いた蒋さんは、「孫の子守り料を請求するおばあちゃんなんて、どこを探してもいないわよ!可愛い孫と一緒にいられるのに、その上お金まで欲しいっていうの?」と激怒した。
夫の王さんは、「母は年金をもらっていない。これまでずっと、細々とした仕事をして生計を立ててきた。武漢に来てからは収入が途絶えただけではなく、いろいろな支出もかさんでいる。母にお金を渡すのは当然のこと」と釈明した。しかし、蒋さんは納得がいかず、「私の月給も2千元ちょっと。それなら、仕事を辞めて家で子供の面倒を見た方がまし」と反論した。夫婦どちらも持論を曲げる様子はなく、冷戦が1週間続いている。
○論争:ネットユーザの8割「子守り料を渡すべき」
蒋さんは、「姑に子供の面倒を見てもらうのなら、子守り料は出すべき?」と、自分の辛い胸の内をネット上に吐露した。
投稿後わずか3日で、8千人以上のネットユーザから注目が集まり、数百人が議論に加わった。このうち、8割以上が、「孫の子守り料を請求するおばあちゃんは、それほど非難されるには及ばない」との見方を示した。「祖父母は孫の面倒を見るべき、と法律で決められている訳ではない。信頼できるベビーシッターを雇うにしても、月2-3千元は必要だ」。
「お姑さんの方から報酬について言い出すような状況に持っていってはならない。先に自分からお姑さんに渡さなければ」と、蒋さんの態度を逆に非難するネットユーザも一部にいた。一方、「若い家族は、住居費、自動車ローン、子供の教育代など、大きな金銭的プレッシャーを受けている。祖父母は、子供にさらなる圧力をかけるべきではない」という意見の人も約2割いた。
統計によると、「姑に子守り料を支払う」ことに賛成するネットユーザのうち、「経済的に問題がなければ、月1千元から2千元(約1万6千元から3万2千元)の子守り料を支払うことは、理に叶っている」とする人が75%を占めた。