四川地震:パンダに命を救われた村民
宝興県永富鎮中崗村の岳田栄さんが野生のパンダを見たのは初めてではなかった。だが岳さんは4月20日の朝、山から下りてきて自宅の庭にこっそり入ったパンダに命を救われたと思っている。岳さんが近づいてパンダを見ようとした時、地震が発生したのだ。北京青年報が伝えた。
岳さんは中崗村の標高2000メートル前後の山中に住んでいる。「ここら辺は野生のパンダがしょっちゅう出没するので見たことがある人も多いのですが、この時期には普通姿を見せません」。岳さんによると、野生のパンダは5月中旬から11月までの間だけ、たまに出没するという。
「塀の上に置いた鉄製の器が地面に落ちる音が突然聞こえたので、出て見てみると毛のふさふさしたものが塀の後ろに隠れました」。山中は野生動物が多く、熊が誤って人家に入ることもあるので、シャベルを手に出てみると、一頭の野生パンダだった。岳さんが林業局に電話しようとした時に地震が発生し、木造の自宅は目の前で半壊した。「私はずっとパンダに命を救われたと思っています。そうでなければあの時、本当に家の下敷きになっていたでしょう」。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月24日
四川省雅安市でM7.0の地震発生