北京新空港「年内着工」報道 交通運輸部は否定
建設が決まっている北京の首都第2空港に関して、中国交通運輸部(交通運輸省)の楊傳堂・部長はこのほど、「現在まだ準備段階で、着工の時期や投資規模はまだ確定していない」とした。一方、今年の交通関連の投資については、「昨年とほぼ同じ、約1兆4千億元(約20兆円)」であることを明らかにした。人民日報が報じた。
楊部長は、北京で開会中の第12期全国人民代表大会第1回会議(全人代、日本の国会に相当)に参加中の四川代表団が5日開催した第3回全体会議に参加。その際、取材に応じた。
中国国務院(政府)と中央軍事委員会は2012年12月、北京新空港建設の意見書に返答。一部メディアが「建設地として北京大興区が選ばれ、今年中に一部が着工、来年に全面的に着工する」と報道した。同報道に関して、楊部長は「科学的でない」と否定。「首都第2空港は現在、研究や計画、取り壊し工事、代替工事などを含む準備段階。これらの業務がすべて終わらなければ、着工には移れない」とした。
そして、「必要な敷地面積や着工の時期、大まかな計画、総投資額など、まだ確定していない。さまざまな分野が関係してくるため、準備段階にすべきことが多く、難易度も高い。今年中の着工は難しいだろう」との見方を示した。
一方、交通関連のインフラに関しては、「ここ数年、整備が進み、外出に関わる問題は基本的に解決した」と指摘。「ただ、段階的な問題や構造の問題、基準が低いなどの問題が残っている」とし、「必要な業務が山積み」であることを強調した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月6日