河北省長城日本人3人遭難事故の詳細 (2)
▽観光客、最高齢は76歳
4日午前8時ごろ、救援隊員が立ち往生した観光客を発見した。しかし、実際救援活動を終えたのは、同日午後4時を回った頃だった。捜索・救援活動にこれだけ長い時間が費やされた原因として、▽現場が、万里の長城の観光スポットとして一般の観光客があまり訪れない場所であったこと▽最も近い村でも、約10キロメートル離れていたこと▽現場への道が極めて通行困難であったこと▽大風・大雪に見舞われ、積雪が深く、救援に難儀したこと---などが挙げられる。
日本人観光客4人が、いずれも比較的高齢であり、体力面で心配な点があったことも、救難が困難となった理由のひとつだ。4人のうち、最高齢は76歳、最も若い人でも59歳で、登山の時にかなりの体力を消耗したため、雪で立ち往生した時、自力で下山する体力はもはや残されていなかったようだ。そのため、彼らより若い中国人ガイドが下山して救助を求めた。
▽生存者の容体は安定
無事だった2人は、瑞雲観郷横嶺村の診察室で手当てを受けた。容態は安定しており、精神的にも落ち着いている。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月6日
事件:明代長城で観光客5人が遭難、日本人2人死亡
日本政府:万里の長城遭難事故の中国側対応に感謝
日本大使館:万里の長城遭難事故 日本大使館職員が現地入り