北京市民の環境意識低下 「PM2.5知らない」8割 (2)
■「大気の質」への関心高まる
あらゆる環境問題のうち、大気の質に対する関心度が最も高く、2010年・2011年と比べ約14ポイント上昇した。
一方、最近世間をにぎわせている「PM2.5」については、回答者の認知度は低いことが明らかになった。「PM2.5という言葉を耳にしたことがある」と答えた市民はわずか24.2%、しかも、その人達の中で、PM2.5が大気汚染と関係がある用語であることを知らなかった人は半数以上に達した。
環境情報の公開に携わる公衆環境研究センターの馬軍主任は「PM2.5という言葉を知っている北京市民の割合は24.2%にとどまっているが、北京の総人口が2千万人であることを考えれば、この言葉を知っている人は、実際かなり多数に上る」と指摘。「2009年当時、環境問題に対する市民の意識はかなり高かったが、PM2.5という言葉を知っている人は極めて少なかったに違いない。しかし、その後2年間で、環境を取りまく状況に巨大な変化が発生した。PM2.5は、ごく最近クローズアップされ始めた目新しい事象であり、それを知るようになった人は、この2年間で大幅に増加したことは確実だ」と語った。
馬主任はまた、PM2.5の危害、定義、予防などの具体的知識を市民に普及する業務を今後さらに強化する必要性も強調した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月19日