習近平主席がカザフスタンの大学で講演
習近平国家主席は7日、カザフスタンのナザルバエフ大学で重要な講演「国民間の友情を発揚、素晴らしい未来を共に創造」を行い、中国とカザフスタンの伝統的友好を大いに讃え、中央アジア諸国との善隣友好協力政策について全面的に明らかにしたうえで、革新的な協力モデルによって「シルクロード経済ベルト」を共同建設し、関係各国民に幸福をもたらす大事業とすることを提言した。
習主席は「2100年余り前、中国・漢代の張騫は外交使節として中央アジアへ2度赴き、中国と中央アジア諸国との友好的交流の扉を開き、ユーラシア東西をつなぐシルクロードを切り開いた。カザフスタンはシルクロードの通る地であり、かつて異なる民族や文化の相互交流と協力の促進に重要な貢献を果たした。悠久の昔から、この歴史あるシルクロード上で、各国の人々は長く語り伝えられる友好の楽章を共に作曲してきた」と指摘。
「世々代々の友好を堅持し、調和ある仲睦まじい隣人である必要がある。中国は各国民が自ら選択した発展路線と内外政策を尊重し、中央アジア諸国の内政に決して干渉せず、地域問題で主導権を求めず、勢力範囲を築かない。互いに断固支持し、互いに真に信頼する良き友人である必要がある。国家の主権、領土保全、安全、安定に関わる重大な核心的利益において互いに断固支持し、力を合わせて『3つの勢力』(分離独立派、宗教過激派、テロリスト)、麻薬密売、国際組織犯罪を取り締る必要がある。実務協力を大いに強化し、互恵・ウィンウィンの良きパートナーである必要がある。われわれは政治関係の強み、地理的隣接という強み、経済の相互補完という強みを実務協力の強み、持続的成長の強みに転化し、利益共同体を築く必要がある。より大きな努力、より広い視野で地域協力を開拓し、新たな輝きを共に創造する必要がある。上海協力機構とユーラシア経済共同体との協力を強化することで、われわれはより大きな発展空間を得ることができる」と述べた。
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