舞台「白鹿原」に絶賛の声 「映画版を圧倒する出来」
中国の著名作家・陳忠実(チェン・ジョンシュー)の原作小説「白鹿原」が発表されて20周年を迎えた今年、北京人民芸術劇院の舞台劇「白鹿原」が再演された。同舞台は先月27日の開演以来、絶賛の声が絶えず伝えられてきた。中には舞台劇と映画版を比較する人もおり、「舞台劇の方が映画版より圧倒的に面白い」との声が多数を占めている。「北京晩報」が伝えた。
孟冰(モン・ビン)の脚本、林兆華(リン・ジャオフア)の演出による北京人民芸術劇院の舞台「白鹿原」は2006年の初演から7年の歳月を経て再演されることになった。7年前に小娥役を演じた宋丹丹(ソン・ダンダン)を除く、プー・ツンシン、郭達(クオ・ダー)、◆浩(ジン・ハオ)、傅迦(フー・ジャ)といったオリジナル主要キャストが今回も集結している。初演当時、人々をあっと言わせた陝西省の古典芸能「陝西老腔」も今回舞台に欠かせない目玉として舞台の最初から最後までずっと出演を果たしており、絶滅の危機にある、中国の無形文化遺産として、再び観衆の心を感動させる魅力を大いに放っている。
3時間近くもある同舞台はオリジナル小説の物語の大筋を継承しつつ、できる限りオリジナル原作の精神を表現しようとしている。風水の良い土地を強奪するシーンのほか、美人局(つつもたせ)による悪行、盗賊団に変わり果てる孝行息子、舅に殺される息子の嫁といったそれぞれのシーンが立体的に積み重なって展開されていく。舞台上では陝西の方言を駆使した役者たちが、黄土の山岳地帯の土地で繰り広げられる愛と憎しみが織り成す恩讐の物語を非常に劇的かつ痛快に演じていた。(編集MZ)
◆は草かんむり
「人民網日本語版」2013年6月18日