中国、国際映画祭で脚本賞の受賞相次ぐ 6年で4回受賞
このほど閉幕した第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の「天注定」(A TOUCH OF SIN)が脚本賞を受賞した。現実を真っ向から捉えたテーマと、4つの独立したエピソードを織り交ぜる斬新な構造が評価された。銀川晩報が伝えた。
しかし、ここ数年の欧州3大映画祭を振り返ってみると、ある「奇妙な現象」に気づく。中国は2008年からの6年間で、4度にわたりベルリン・カンヌ映画祭の脚本賞を受賞しているのだ。
4回の受賞は次の通り。(1)2008年、王小帥監督の「左右」がベルリン映画祭で脚本賞を受賞。(2)2010年、王全安監督の「団円(再会の食卓)」がベルリン映画祭で脚本賞を受賞。(3)2009年、ロウ・イエ監督の「スプリング・フィーバー」がカンヌ映画祭で脚本賞を受賞。(4)2013年、賈樟柯監督の「天注定」がカンヌ映画祭で脚本賞を受賞。
脚本賞の受賞が目立つのも「天注定(天の定め)」なのだろうか?
映画「覇王別姫」の脚本家であり、欧州映画祭の評価基準に詳しい芦葦氏はこうした状況について、「何であれ賞が取れたことは国にとって名誉なこと。カンヌ・ベルリン映画祭の受賞作品には一定の傾向があり、鋭く理性的な表現が好まれる。文化面の表現を重視し、社会生活に関する作品が受賞しやすい。ただし、中国の脚本の水準を率直に言えば、まだまだ向上の余地がある」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月31日