<企画>中国における知的財産権をめぐる動向
中国は知的財産権をめぐる制度の実施を通じて、中国と世界各区の知財権を保護してきた。これと同時に、中国は版権や商標権の使用量(ロイヤリティ)、フランチャイズ経営費用を世界で最も多く支払っている国でもある。中国の知財権保護の活動は世界各国に実際に利益をもたらしているということだ。
国家知識産権局が主催する「2012年中国特許情報年会」において、「中国のイノベーション・開発レベルと、海外市場進出に向けた需要が高まるに伴い、ますます多くの中国企業・産業が知的財産権を重視するようになり、特許情報に対する需要も高まっている。特許情報は今や、企業の競争力を高め、技術革新能力を強化する上での戦略的資源の一種となっている」と発表された。
【中日 知財権保護訴訟】
■中視伝媒、知財権侵害訴訟で小学館に勝訴
中国の中視伝媒股フェン有限公司が小学館を相手取り提起した知的財産権侵害訴訟で、最高裁第3小法廷はこのほど、小学館の上告を受理しないことを決定し、中国側の勝訴が確定した。[記事全文]
【知財権保護強化 中国】
■「著作権法」を改正
新聞出版総署(国家版権局)の柳斌傑署長はこのほどメディアに対し、現在「著作権法」の改正作業を進めており、法律に基づく懲罰措置の強化や法律の執行(エンフォースメント)による知的財産権保護の強化が重点になることを明らかにした。今回の改正は全面的な改正であり、保護を強化しているという。[記事全文]
■農業めぐる知財権 年増加率が20%超える
「中国農業知的財産権イノベーション指数報告(2012年版)」がまもなく発表される。それによると、中国の農業関連の知的財産権は件数が急速に増加しており、過去5年間の平均増加率は26.37%に達した。2011年末現在、農業関連の専利(特許)の出願件数は17万8千件、登録件数は5万件、有効件数は約3万3千件だった。[記事全文]
■企業の知財権重視で特許情報に対する需要高まる
国家知識産権局の田力普局長はこのほど、同局が主催する「2012年中国特許情報年会」において、「中国のイノベーション・開発レベルと、海外市場進出に向けた需要が高まるに伴い、ますます多くの中国企業・産業が知的財産権を重視するようになり、特許情報に対する需要も高まっている。[記事全文]
【知財権侵害 最新事例】
■チャウ・シンチー新作に盗作疑惑 日本のゲームを参考に?
国家映画事業発展特別資金管理委員会の最新データによると、周星馳(チャウ・シンチー)の新作映画「西游・降魔篇」の興行収入は約1億1800万元に達し、大陸部の1日あたり興行収入としては過去最高となった。
しかし、15日にはあるネットユーザーが、「西游・降魔篇のラストで、孫悟空が如来と戦闘するシーンは日本のゲーム・アスラズラースのほぼ盗作」と関連動画をつけて指摘。[記事全文]
【関連企画】新種の貿易保護で包囲された中国
「人民網日本語版」2013年2月20日