酢やカレーがコーヒーとコラボ!? ユニークな中国のコーヒーあれこれ

人民網日本語版 2024年06月20日16:07

中国では近年、コーヒーブランドやコーヒーを飲む人が増えている。関連データによると、2023年、中国のコーヒー産業の規模は2654億元(1元は約21.8円)に達し、1人当たりの年間コーヒー消費量は2016年の9杯から2023年は16.74杯にまで増えた。

中国のコーヒーブランドが台頭するにつれて、「中国テイスト」のコーヒーもブームになっており、ココナッツラテや糖葫蘆(タンフールー)ダッチ・コーヒー、烏梅・サンザシ・紅茶アメリカンといった中国ならではのユニークなコーヒーが続々と登場して話題を集め、中国の消費者に目新しい体験を提供している。

上海市虹口区のあるカフェに足を運ぶと、特製のカレーラテやコーヒー茶漬けなどが人気メニューとなっていた。カフェの責任者は、「コーヒーとカレーなどを組み合わせることはできないかと考えた。おもしろいメニューをたくさん提供したい。コーヒー茶漬けは、上海の地元の人はお湯やスープをご飯にかけて食べるのが好きであるところからインスピレーションを得た。中国と西洋の飲食文化をうまく組み合わせて、玄米粉、コーヒーエキス、オーツミルクを混ぜておいしいコーヒー茶漬けにしている」と説明する。

北京市海淀区のあるカフェに足を運ぶと、黒ビールを使って作った特製コーヒーが注目を集めていた。店員は取材に対して、「このコーヒーは、主に黒ビールシロップ、濃縮コーヒーエキス、バターを使って作っている」と説明した。このコーヒーは1時間で約20杯売れていた。宋暁東店長によると、「今年のオリジナルコーヒーには、ドリアンコーヒーのほか、ホップコーヒーもあり、アルコールはゼロ。シー・ソルト・ローズシリーズもあり、これらはどれもよく売れている」という。

中国では近年、山西省の酢「老陳醋」やバター、ゴマダレ、ビールなどを使ったコーヒーなど、ユニークなコーヒーが続々と登場して話題となっている。業界関係者は、「一部のコーヒーブランドは、ローカライズと差別化を図った商品やマーケティングを打ち出し、コーヒー業界全体の急速な発展につながっている」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年6月20日

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