厚さがコピー用紙に匹敵する「5G鋼」合格通知

人民網日本語版 2024年06月05日15:53

鉄鋼のように硬く紙のように柔らかい。北京科技大学が発行した「5G鋼」合格通知は、無数のネットユーザーを驚かせた。鉄鋼を紙とし、その厚さは一般的なコピー用紙に匹敵する。この「蝉の羽鉄鋼」を生産したのは首鋼京唐公司だ。人民網が伝えた。

同公司の工場内に入ると、蝉の羽のように薄いスチールコイルが整然と積まれ、出荷の積み込みを待っていた。合格通知だけでなく、北京冬季五輪の絵葉書、兎年の年賀状、辰年の切手、「国際お茶の日」芸術茶缶……。「蝉の羽鉄鋼」とコラボするクリエイティブな商品が増え続け、人々の「鉄鋼」に対するこれまでの認識を覆した。

この薄い鋼材の研究開発と生産の裏側には、複数の優れた技術がある。同公司ブリキ板事業部の莫志英部長は、「3年間の科学研究開発において、当社は極限の打破に取り組み続けた。広幅の『蝉の羽鉄鋼』の厚さを0.11mmから0.07mmに下げ、世界トップレベルに達した」と説明した。

小さなクリエイティブ商品は首鋼製造の大発展を反映している。「蝉の羽鉄鋼」は首鋼技術研究開発チームと北京科技大学のチームが共同で研究開発した超薄型5G用鋼で、首鋼ブリキ板先端電子製品用鉄鋼序列に属し、主に5G基地局信号受信器、信号伝送フィルター、集積回路などに使用される。莫氏は、「これは首鋼の鉄鋼製品のグリーンで薄型の発展の代表作の一つでもある」と述べた。

中国の鉄鋼工業は近年、大規模なものから強いものへのトランスフォーメーション・高度化発展の新たな段階を迎えた。現地の従来的な鉄鋼産業がスマートトランスフォーメーションを急いでいる。自動化設備やビッグデータ、人工知能などの技術を導入し、生産効率と製品の質を高めることにより、グリーンで現代的な産業体制の構築を加速させ、多くの鉄鋼企業がグリーン産業を発展させ続けている。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年6月5日

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