中国が出入国(境)関連の新措置6項目を発表 一般旅券の再発行は一部完全オンライン化

人民網日本語版 2024年04月30日10:02

より良いサービスを提供してハイレベルの対外開放を促進し、中国大陸部の住民の出入国(境)を一層円滑化すべく、中国国家移民管理局は、5月6日から、出入国(境)管理に関する政策・措置6項目の実施を決定した。中央テレビニュースが報じた。

実施される措置6項目は以下の通り。

1.北京を含む20都市を試行地として、出入国(境)に必要な旅券と通行証の更新、再発行などの手続きを全てオンライン化する。北京、天津、瀋陽、哈爾浜(ハルビン)、上海、南京、杭州、寧波、合肥、厦門(アモイ)、済南、青島、鄭州、広州、深セン、珠海、重慶、成都、昆明、西安の20都市の戸籍を持つ16歳以上の住民(登録・届出が必要となる公務員や現役軍人は除く)は、一般旅券(パスポート)や香港・澳門(マカオ)特別行政区、台湾地区に行く際に必要となる「通行証」を発行したことがあり、まだ有効期限内であるものの、破損や紛失、盗難の他、査証欄に必要な余白ページの不足、有効期限が6ヶ月未満などのケースが生じた場合、国家移民管理局政務サービスプラットホームで同じ種類の旅券や通行証の再発行と更新の申請をすることができ、一度も同局に出向くことなく、手続きを終えることができる。

2、中国大陸部の住民が香港・澳門特区にビジネス目的で訪問する際に必要な証明書(S)について、これまでは所属先が登録・届出を行った公安機関でしか申請できなかったものの、今後は、全国の任意の公安機関の出入境管理窓口で申請することができる。マルチ証明書の場合、スマート通行証設備を使って申請し、その場で受け取ることができる。

3.北京、上海の六類人材(傑出人材、科学研究人材、文化・教育人材、衛生・健康人材、法律人材、管理人材)が香港・澳門特区を訪問する場合、「人材通行証(R)」を申請できる。「人材通行証」発行の対象は、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の大陸部都市だけだったものの、今後は北京、上海にも拡大する。北京と上海で働く六類人材は、関連の人材証明を提示して、どちらか、または両方を訪問できる有効期限が1-5年のマルチ「人材通行証」を取得することができる。香港特区、または澳門特区の滞在期限は30日以内とする。

4.ビジネス目的で香港・澳門特区を訪問する通行証所持者の両特区の滞在期限を延長する。同通行証を所持している中国大陸部の住民の香港特区、または澳門の滞在期限は7日以内から14日以内に延長する。

5.澳門を訪問できる1年マルチの「その他(Q)」の通行証を発行する。中国大陸部の住民が展示会への参加や医療機関の受診、芸能活動を目的に澳門を訪問する場合、関連の証明書を提出して、中国全土の任意の公安機関の出入境管理窓口で、1年マルチの「その他」の通行証を申請できる。うち、医療機関受診の場合、1人か2人の付添人が同じ種類の通行証を申請できるものとする。

6. 広東省珠海市の横琴島と澳門を行き来する団体旅行の参加者が両地を何度も往復することを認める。横琴島と澳門を行き来する団体旅行に参加する中国大陸部の住民は、ツアー参加を証明する書類を提出して、中国全土の任意の公安機関の出入境管理窓口で「琴澳団体旅行」用の通行証を申請することができる。参加者は澳門到着後、7日以内なら、団体行動で、両地を何度も往復できる。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年4月30日

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