習近平国家主席がバイデン米大統領と電話会談
習近平国家主席は2日、要請に応じて米国のバイデン大統領と電話会談を行った。両国首脳は中米関係及び双方が共に関心を寄せる問題について誠実かつ踏み込んだ意見交換を行った。新華社が伝えた。
習主席は「中米関係において、戦略的認知問題は常に必ず掛けなければならない『第一ボタン』だ。中米という両大国は、付き合わず、交流しないことはできず、ましてや衝突・対立するべきではなく、相互に尊重し、平和的に共存し、協力・ウィンウィンの関係でなければならず、安定的かつ健全で持続可能な路線を引き続き進むべきだ」と指摘。
さらに「今年の中米関係は下記の大原則を堅持するべきだ。1点目は、平和を貴ぶこと。衝突も対立もしないという最低ラインをしっかりと守り、中米関係に対する前向きな予想を絶えず高めていくべきだ。2点目は、安定を重んじること。相手を振り回すようなことをせず、もめ事を起こさず、境界を越えず、中米関係の全体的な安定を保つべきだ。3点目は、信頼を基本とすること。行動によって各々のコミットメントを実現し、『サンフランシスコビジョン』を実現していくべきだ。双方は相互尊重の方式で対話を強化し、慎重な態度で溝を管理・コントロールし、互恵の精神で協力を推進し、責任感をもって国際的な協調を強化するべきだ」とした。
また、習主席は「台湾問題は中米関係において第一の越えてはならないレッドラインだ。『台湾独立』勢力の分裂活動とそれに対する外部からの容認と支持を、我々が放任することはない。米側に対し、バイデン大統領の『台湾独立』を支持しないという前向きな態度表明を実際の行動に移すことを望む。米国は中国の経済・貿易・科学技術に対して次々と抑圧措置を打ち出し、制裁の対象となっている中国企業のリストはますます長くなっている。これは『デリスキング(リスク低減)』ではなく、リスクを作る行為だ。もし米側が互恵協力の展開と中国の発展によるメリットの共有を望むのであれば、中国の扉は常に開かれている。しかし、もし米側が中国のハイテクノロジーの発展に対する抑圧と、中国の正当な発展の権利を奪うことに固執するのであれば、我々としても座視するわけにはいかない」と強調した。
バイデン大統領は「私は、米国は『新冷戦』を求めず、中国の体制転換を求めず、同盟関係を強化して中国に対抗することを求めず、『台湾独立』を支持せず、中国と衝突を起こす意図を有しないことを重ねて表明する。米国は『一つの中国』政策を遂行している。中国の発展は世界にとってプラスとなり、米国は中国の発展を抑圧することを求めておらず、中国との『デカップリング』を望んでいない。イエレン財務長官とブリンケン国務長官が近日中に訪中するようアレンジし、中国との対話・意思疎通を強化し、誤った判断を回避し、協力を推進し、両国関係が安定的に発展するよう後押しし、世界的な課題に共に対応することを望む」とした。
双方は引き続き意思疎通を継続し、双方の作業チームに「サンフランシスコビジョン」を実行させ、外交や経済、金融、ビジネスなどの分野で協議メカニズム及び両軍の意思疎通を推進し、麻薬対策、人工知能(AI)、気候変動対策などの分野で対話と協力を展開し、さらなる措置を講じて両国の人的・文化的交流を拡大し、国際・地域問題をめぐって意思疎通を強化することで一致した。中国はイエレン財務長官とブリンケン国務長官の近日中の訪中に歓迎の意を示した。(編集AK)
「人民網日本語版」2024年4月3日
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