中国人の睡眠時間は平均6.75時間 夜更かしの多くは「00後」の若者たち
あなたは毎日、何時に眠りにつくことができるだろうか?もし夜11時より前なら、中国に住むほとんどの人より早く寝ていることになる。また、睡眠の悩みを抱えたことがないという人は、まさしく「選ばれし者」だ。中国新聞網が報じた。
中国睡眠研究会が16日に北京で発表した「2024中国住民睡眠健康白書」によると、中国の住民の睡眠の質が全体的に低い状態となっていた。
画像は「2024中国住民睡眠健康白書」から
中国の住民の1日当たりの睡眠時間は7時間未満
3月16日、中国睡眠研究会は「世界睡眠デー」に合わせて「健康的な睡眠をみんなで共有」をテーマに、中国全土で展開する大型睡眠科学知識普及活動を始動したほか、「2024中国住民睡眠健康白書」を発表した。
画像は「2024中国住民睡眠健康白書」から
同調査告によると、平均的な中国の住民の就寝時間は午前0時以降となっており、夜間の睡眠時間は全体的に短くなっている。夜中に目が覚める平均回数こそ少ないものの、睡眠の平均得点は75点と、大きな改善の余地を残している。
その他、夜間の睡眠時間を見ると、回答者の28%が6時間未満となっており、64%の睡眠の質が「良くない」(80点以下)状態だった。うち、22%は「比較的悪い」(70点以下)だった。
ほとんどの人が「睡眠の悩み」を抱えた経験があり、その多くは「夜中に目が覚める/朝早くに目が覚める」や「寝つきが悪い」、「夜中にトイレに行く」などだった。
「00後」の悩みは「寝つきが悪い」 スマホに夢中な大学生
今回の調査結果によると、睡眠時間について、「午後11時前」と答えた回答者は29%にとどまり、47%が「午前0時以降」と答えた。また、回答者の13%は「午前2時以降」と答えた。年齢層別で見ると、「00後(2000年以降生まれ)」の就寝時間が平均で「午前0時33分」、「70前(1970年代以前生まれ)」が「午後11時2分」だった。
「70前」や「70後(1970年代生まれ)」の定年退職者は、「夜中に目が覚める/朝早くに目が覚める」や「夜中にトイレに行く」といった悩みが多く、「00後(2000年以降生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の若者は「寝つきが悪い」という悩みが多かった。
大学生を対象にした調査によると、スマホの1日の使用時間について、56%が「8時間以上」と答え、51%が「午前0時以降に寝る」と答えた。また、「午前2時以降に寝る」という回答も19%あった。
その他、サラリーマンは休日の夜間に十分な睡眠を取っており、平日に比べて平均33分長かった。また、就寝時間や目が覚める時間も平日よりやや遅かった。
飲酒の回数が多いほど睡眠の質が低下
今回の報告は睡眠とライフスタイルの関係にも迫っている。
画像は「2024中国住民睡眠健康白書」から
データによると、運動が好きな人(1ヶ月の運動の回数が10回以上)は早寝早起きの傾向にあり、就寝時間は平均で午後11時56分、起床時間は午前7時26分だった。1ヶ月の運動の回数が3回以下の人と比べて夜間の睡眠時間が約14分短かった。
飲酒するグループは、しないグループに比べて夜の平均的な就寝時間が27分少なかった。また、飲酒の回数が多いほど、睡眠の質が悪く、1週間に7回以上飲酒するグループは飲酒しない人に比べて睡眠の得点が4点低かった。
その他、ボディマス指数(BMI)が高いほど、睡眠の得点が80点以上の人の割合が少なくなっていた。BMIが28以上になると、睡眠の得点が80以上の人の割合は21%にまで下がっていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年3月19日
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