中国経済の高い成長性は「頭打ち論」に「ノー」を突き付ける

人民網日本語版 2024年03月04日15:40

近年、中国は各地でイノベーションという「強力なエンジン」に火をつけ、発展の新たな原動力の育成を加速している。

しかし、米国と西側の一部は「色眼鏡」をかけ、「中国は経済成長の力に乏しく、原動力が足りない」「中国の繁栄は終わりに近づいている」と主張する。

このような「頭打ち」論は全く根拠を欠くものだ。これは、「新時代の中国経済は、すでに急速な成長の段階から質の高い発展の段階へと移行し、発展方式も要素投入主導型からイノベーション主導型へと転換している」という基本的な事実を見落としている。

各地で発展が加速している新たな質の生産力とは、イノベーションが主導し、ハイテク、高効率、高品質という特徴を備えるものだ。

2023年には、太陽電池が54.0%増、新エネルギー車が30.3%増、発電ユニット(発電設備)が28.5%増と、それぞれ生産を伸ばした。成長率が二桁増の背景には、中国の強大な市場と生産・供給能力の完璧な結合があり、無限の可能性を秘めている。

2023年には、スマート製品であるサービスロボットが23.3%増、3Dプリンターが36.2%増と、生産を伸ばした。国際ロボット連盟(IFR)の報告によると、中国のロボット設置台数は世界の52%を占め、稼働台数は150万台を超える。

2023年には、中国の設備製造業の生産額(付加価値ベース)が前年比6.8%増加し、規模以上工業企業(年売上高2000万元以上の企業)全体の成長に50%近く寄与した。

これら3産業の発展は、ハイエンド化、スマート化、環境配慮型化という中国の産業モデル転換の方向性を反映している。こうしたモデル転換の加速は、新興産業の盛んな成長や新たな経済原動力の持続的な成長・強大化につながっている。

10年余りの急速な発展を経て、中国の戦略的新興産業企業は規模を拡大し続けている。すでに2023年9月の時点で、戦略的新興産業企業の総数は200万社を超えた。

中国社会科学院の王昌林副院長が指摘するように、2023年に、中国の戦略的新興産業の発展は一点突破型から集団台頭型へと変化し、経済成長を支える重要な力となったのだ。

中国における新興原動力の育成ノウハウを参考にしている国は少なくない。ブラジルのジェトゥリオ・ヴァルガス財団のエコノミストである夏華声氏は、ハイテク、デジタル経済、新エネルギー分野の急成長は中国経済における重みを増し続けているとし、「中国は現在、正しい道を前進し続けている」と指摘している。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年3月4日

注目フォトニュース

関連記事