80秒で1台の自動車がラインオフ! 新エネ車スマート生産ラインを取材

人民網日本語版 2023年12月22日10:00

新エネルギー車の発展は中国が「自動車大国」から「自動車強国」になるための避けては通れない道だ。このほど開かれた中央経済政策会議では、新エネルギー車消費の喚起が2回強調された。浙江省寧波市余姚市のある新エネルギー車工場では、1本の生産ラインが1時間当たり45台生産でき、つまり約80秒で1台の完成車がラインオフする計算だ。これは生産ラインのすべての作業スペースが極めて短時間内に組み立てを完了する必要があることを意味する。この速度はどのようにして達成されるのだろうか。中央テレビ網が伝えた。

この台車は全自動の材料供給システムで、1台の自動車の生産に必要なすべての部品が入っている。現在の自動車生産ラインはフレキシブルな生産を重視しており、前後の2台の型式が異なる可能性があるため、各台車に入っている部品も異なる。このシステムは1秒の誤差もなく一対一で生産ラインの作業員の手元に自動で送る。現在、生産ラインの80%の作業スペースで自動供給が実現されている。作業員は取材に、「便利な自動供給システムにより、部品の組み立てにより注力できるようになり、人為的なミスが大幅に減り、製品の質が保証された」と話した。

ガラスの内側では高速で動く6台のロボットアームが15個のボルトを締めていた。これは自動車のエンジン架とバッテリーコンパートメントの固定に用いられる。この工程は現在すべてロボットに任されている。

3Dモデリング技術により、ロボットの取付具は自動車の型式を自動で識別し取り付けると同時に、その精度を±0.25mm内に収めることが保証される。そしてすべてのロボットに1セットの視覚検査システムが搭載されており、デジタル化センサーによりボルトの角運動量、角度、時間をリアルタイムでモニタリングできる上、生産データの全過程の記録を遡及・追跡できる。そのため作業効率が人の4倍以上に向上した。この生産ラインの新エネルギー車生産のスマート化は、1個の小さなボルトまで真に行き届いていることが分かる。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年12月22日

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