ドバイで人気高まる太極拳
ドバイの世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の下にある芝生では、日曜日の朝になると、中国風の太極拳ウェアを着た人々が列を作り、ゆっくりとしたリズムの古典音楽に合わせて、「起勢(始めの姿勢)」、「野馬分ゾン(野原を駆ける馬のたて髪を分けるという意味)」、「白鶴亮翅(白い鶴が羽を広げて飛びたつ姿)」といった套路(トウロ)の太極拳の練習をしている。ドバイでは近年、毎週、太極拳を楽しむというのが、多くの人々の趣味となっている。人民網が報じた。
太極拳の練習をするドバイの人々(撮影・タリク・イブラヒム)。
太極拳教室を開いているドバイ中華武術団の責任者・劉樺津さんによると、新型コロナウイルス感染拡大期間中に、オンラインで太極拳教室を始め、心身の健康を保つ方法を紹介したところ、好評を博したという。その後、オフラインに切り替えると、自発的に健身気功や太極拳、太極剣、太極扇などを練習しに来る住民がどんどん増え、今では50ヶ国以上から来た約200人が定期的に参加しているという。
太極球を練習するロバートさん(撮影・タリク・イブラヒム)。
英国人の太極拳愛好者・ロバートさんは、「空手道を練習したこともあるが、太極拳を始めたところ、身体能力を全面的に高めることができた。太極拳は『柔』(相手からかかってきた力を受け流すこと)と、『剛』(蓄積した体内のエネルギーを相手に吐き出すこと)の両方を練習することができる。太極拳を通して、中国文化と古代の哲学に対する理解を深め、自分自身に対しても新たな認識を持つようになった」と話す。
記念写真を撮影する中国武術の愛好者(撮影・タリク・イブラヒム)。
国交樹立記念活動の一環として、ドバイ・オペラは春節(旧正月、2024年は2月10日)に合わせて「華人春晩」を開催する計画で、ドバイ中華武術団が準備したプログラムがそのステージで演じられることになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年12月15日
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