ペルーから来たアルパカおじさん 1万7000キロ離れたペルーから35時間かけて上海へ
11月7日、上海で開催中の中国国際輸入博覧会(輸入博)の「Warmpaca」ブースでアルパカのぬいぐるみを持つママニさん。
2016年、ペルーのアレキパ市の街中で、アルパカファーを使った手工芸品を売る職人のオスバルド・ママニさんの露店が、中国人女性・馬玉霞さんの目に留まった。馬さんはアルパカのぬいぐるみを数個購入して帰国。すると、思いがけないことに、このぬいぐるみが微信(WeChat)のモーメンツで大人気となった。
11月7日に輸入博で撮影した「Warmpaca」のブース。
そこで、馬さんはペルー人のパートナーと共に、アルパカのぬいぐるみやアルパカファーを使った手工芸品を中国に輸入することにした。ママニさんと中国市場とのつながりはこうして始まった。
ペルーで輸入博に出展するアルパカのぬいぐるみの準備をするママニさんと妻のグロリアさん。(10月27日撮影)。
2018年に行われた第1回中国国際輸入博覧会(輸入博)で、ママニさんが制作したアルパカのぬいぐるみは、わずか9平方メートルの出展ブースだったにも関わらず、予想を上回るたくさんの受注が入った。アルパカのぬいぐるみが少しばかり売れればいいと思っていたママニさんは、その知らせをはるか遠くのペルーで聞き、目を丸くした。そして、中国という大市場に大きな期待を寄せるようになった。
ペルーの工房で工芸品を並べるママニさんと妻のグロリアさん(10月27日撮影)。
その後、4回連続で輸入博に出展し、ブースもどんどん大きくなり、馬さんらは「Warmpaca」ブランドを立ち上げた。そして、ママニさんも村のアルパカファー手工芸品の職人たちを「Warmpaca」の活動に誘い、中国という大市場はママニさんの「主戦場」となった。やがてママニさんは、中国に行き、輸入博にも参加したいと思うようになったという。
輸入博で展示するアルパカファーの手工芸品をスーツケースに入れるママニさん(10月27日撮影)。
上海にある「Warmpaca」の倉庫で商品の問題についてママニさん夫婦と話し合う馬玉霞さん(写真右、1月2日撮影)。
ママニさん夫婦は、今年の第6回輸入博の開幕に合わせて上海を訪問した。ペルーから35時間かけて上海に来たママニさんは、疲れを見せることもなく、気分を高揚させ、期待に満ちていた。上海浦東国際空港に到着してから、ママニさんは何度も「これは夢じゃないよね」と口にした。
上海市の中心エリアのデパートに開設された「Warmpaca」の売り場に足を運んだママニさんと妻のグロリアさん(11月2日撮影)。
南京路や東方明珠タワー、豫園、輸入博が開催されている国家会展中心(上海)などを巡ったママニさんは、中国市場の繁栄と活力を肌で感じた。
上海の外灘(バンド)でスマホで写真を撮影するママニさん(11月2日撮影)。
輸入博という大舞台が、ママニさんにさらに大きなビジネスチャンスをもたらしてた。「故郷の仲間や家族をもっとたくさん連れて中国に来て、輸入博を一緒に見たい」とママニさんは語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年11月9日
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn