世界武当太極大会が湖北省十堰市の武当山で開幕
10月23日、世界武当太極大会の開会式で九式太極を披露する太極拳愛好家ら。撮影・肖芸九
2023世界武当太極大会が23日、湖北省十堰市武当山旅游経済特区で開幕した。33ヶ国・地域から来た太極拳愛好家など2000人以上が、武当山で一堂に会した。
同日午前の開会式では、青い瓦と赤い壁が特徴的な武当山の建物の前で、ライブパフォーマンスや伝統的な道教の音楽と交響曲の演奏、中国国内外とつないだビデオ通話、百人による漢詩朗唱、1千人による太極拳といった素晴らしいプログラムが披露され、会場にいた観客だけでなく、オンライン視聴者も、武当山の太極文化の奥深い歴史と大きな影響力を体感した。
湖北省の王忠林省長は開会式の挨拶の中で、「太極の文化は、『道は自然に従う』、『天人合一』という哲学思想を発揚しているほか、『上善は水の如し』、『海は無数の川を受け入れる』という調和を重んじる理念を伝えている。そこには中華民族の『天下は公と為し、和合の心で共生する』という精神と態度が凝縮されており、中華の優秀な伝統文化における宝だ。武当山は太極拳発祥の地で、太極拳の愛好家は150ヶ国・地域に5億人以上いる。毎年、外国人約3万人が武当山に来て、武当太極拳の練習を行っている」と語った。
2023世界武当太極大会の様子。撮影・和衛
そして、「湖北省は今後、武当山を世界における太極文化の新たな聖地へと発展させ、太極文化の発揚を促進させるほか、武当山を世界における文化観光スポットへと発展させ、世界から観光客が集まるよう素晴らしい環境づくりをする計画だ」とした。
これまでに何度も武当山に来て太極拳や道教の文化、古琴などを学んだというオランダ人のロバースさんは取材に対して、「今でも非常に役に立つ古代の知恵がたくさんあるというのが、中国文化に最も魅力を感じる点だ。そうした知恵は書物の中にとどまらず、多くの人が実践している。武当山に来ることで、太極に対する理解を深めることができた。そして自分の生活の中でも太極の知恵を少しずつ実践している」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年10月27日
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