外交部「米国による中国の台湾地区への武器供与は『一つの中国』原則への重大な違反」

外交部（外務省）の報道官は2日、米国が中国の台湾地区に対する軍事支援の実施を決定したことについて記者の質問に答えた。

【記者】米ホワイトハウスは先日ウェブサイト上で、中国の台湾地区に対する約3億4500万ドル相当の軍事支援の実施を決定したことを発表した。バイデン政権が「緊急時大統領在庫引き出し権（PDA）」に基づき台湾地区を支援するのは、これが初めてだ。これについてコメントは。

【報道官】米国による中国の台湾地区への武器供与は「一つの中国」原則及び中米間の3つの共同コミュニケ、特に1982年8月17日の共同コミュニケの規定への重大な違反であり、中国の主権及び安全保障上の利益を深刻に損ない、中米関係及び台湾海峡の平和と安定を深刻に破壊するものだ。中国はこれに強い不満と断固たる反対を表明し、すでに米側に厳正な申し入れを行った。

台湾問題は中国の核心的利益における核心であり、中米関係における越えてはならないレッドラインだ。我々は米側に対して、「一つの中国」原則及び中米間の3つの共同コミュニケの規定をしっかりと厳守し、いかなる名目や方法であれ、台湾地区との軍事的結びつきの強化や台湾地区の武装化を止め、台湾海峡情勢を緊張させる要因を作り出すのを止め、「台湾独立」分裂勢力が「武力により独立を謀る」ことに対する黙認と支持を止めるよう促す。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年8月3日