中国有人宇宙飛行弁公室の説明によると、実験モジュール「問天」の小型ロボットアームがグランドスタッフのサポートを受け、一連の軌道上機能・性能試験を成功裏に行い、各種指標がいずれも優れており、予測した効果が得られた。北京日報が伝えた。
コアモジュールに配備された大型ロボットアームと比べると、問天の小型ロボットアームはよりコンパクトで、末端の測位精度がさらに高い。7自由度対称構造を採用し、両端には末端エフェクターが1台ずつある。アームの長さは6メートル近くで、有効操作スペースは約5メートル、最大荷重は3トン。単独で使用できるほか、大型ロボットアームとも連携できる。
問天が「スタンバイ」状態に入るにつれ、小型ロボットアームは軌道上の機能・性能確認を行った。1つの関節を開くためには小型ロボットアームの各関節を調べる必要がある。すべての関節が「自由自在」になることで初めて、宇宙で各種の細やかな操作や巡回点検などの任務中に十分なカバー面積を確保できる。その後、ロボットアームはまず「匍匐」を学び、モジュールの壁で這い進む動作を確認する。その次に「歩行」を学ぶ。ロボットアーム末端は道を歩くように「足」を上げ、順番に台座から離れ、モジュールの壁を「一歩ずつ」歩く。
地上の科学研究者は小型ロボットアームに対して試験と確認を行った後、宇宙飛行士、小型ロボットアーム、小型ロボットアーム操作台の「3者合同試験」を展開する。有人宇宙船「神舟14号」の乗組員は操作台パネルにより初めて小型ロボットアームを制御・操作する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月4日