約1ヶ月にわたり新型コロナウイルス感染拡大で制限が実施されていた北京市では、一部の区を除くその他の区で7日以上連続で新型コロナウイルスの市中感染が0人の状態が続くなど、新型コロナウイルス対策が段階的な成果を収めており、良い方向へと向かう情勢が固められている。これを受け、北京新型コロナウイルス対策指導グループは、今月6日から、豊台区全域と昌平区の一部のエリアを除く北京市の他の全ての区で、区ごとのレベル分けをさらに調整し、規制を緩和することを決定した。人民日報が報じた。
主な調整は以下の通り。
テレワークが求められていた地域は平常通り出勤できるようになり、路線バスや地下鉄、タクシーといった公共交通機関も平常通りの運営を再開する。路線バスと地下鉄では、72時間以内のPCR検査「陰性」証明のチェックを次第に推進させていく。飲食店は、混雑しないように客の数を制限し、テーブルとテーブルの間に適度な距離を設けることを条件に、店内での飲食が再開される。宅配便やデリバリーの配達員は団地(村)内に入ることができるようになる。各景勝地、観光地、公園の収容率は上限の75%にまで引き上げられる。各図書館、博物館、映画館、美術館、文化館、スポーツ・トレーニング施設、演出・娯楽、インターネットサービスといった施設の収容率も上限の75%にまで引き上げられる。
学校については、すでに登校を再開している中国大学統一入学試験(通称「高考」)を控える高校3年生をベースに、小中高校のその他の学年は今月13日から登校を再開し、幼稚園は20日から登園を再開する。
各種公共施設や企業、ビル、コミュニティ(村)への出入り、公共交通機関の利用、人が集まるようなイベントに参加する場合のPCR陰性証明の有効期限は、これまでの48時間から72時間に調整される。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年6月6日