南太平洋歴訪を終えた中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は4日、経由地のマレーシア・サバ州で同国のサイフディン外相と電話会談を行った。中国新聞社が伝えた。
王部長は今回の歴訪の成果について説明し、「中国は太平洋島嶼国と引き続き『一帯一路』(the Belt and Road)を高い質で共同建設し、互恵協力を深め、共同発展・振興を図っていく」とした。サイフディン外相は南太平洋歴訪の成功を祝し、「中国はアジア太平洋地域において重要な責任を負う国であり、地域諸国は中国の指導力発揮を期待し、南南協力を強化して、太平洋をより調和の取れた地域にすることを望んでいる」とした。
両外相は、現在の欧州情勢の推移、特にウクライナ危機の波及的影響に深い懸念を表明。「この地域の国々は戦略的な意思疎通を強化し、団結・協力を強化し、苦労して勝ち取った平和的発展の局面を手を携えて守り、ASEANを中心とする、すでに成熟した地域協力構造を守り、この地域に冷戦思考を持ち込み新たな陣営対立を作り出すことを避けるべきだ。他の大国もアジア太平洋の平和と安定に建設的役割を果たすことを希望する」との考えを示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年6月6日