最近、日本円が20年ぶりの記録的な値下がりとなり、日本製品のショッピングが好きな中国消費者にとっては底値で買い物ができるまたとないチャンスだ。
陳さんは日本の輸出入貿易会社の責任者で、会社の主業務は中国国内の大手ECプラットフォームのために仕入れ先を確保し、日本で人気の化粧品、スキンケア製品、ベビー・マタニティ用品などを中国に輸出することだ。1年間に仕入れる商品は価格にして30億円前後、人民元に換算すると約1億5千万元(1元は約19.6円)になる。最近の持続的な円安を受けて、各ECプラットフォームでは日本製品の売上高が目に見えて増加し、仕入れ業者の発注が続々と舞い込んでいるという。
日本の企業で働く王さん(25歳)は、「新型コロナウイルス感染症が発生してから、3年近く家族に会っていない。休日になったら、東京のドラッグストアで化粧品や日用品をいろいろ買って、家族に送ろうと思う。例えばあるフェイスマスクが1ヶ月前は400元ほどしたのが、今は310元だ。円が暴落したので、基本的にどの商品も20%オフになる」と述べた。
しかし一方で、現在は世界的に感染症の厳しい状況が続き、国際海上輸送が市場ニーズに追いつかず、発送を待つ貨物がたまり、倉庫に積み上がるのが常態になっている。
千葉県のある物流会社の責任者は、「円安で最も身近に感じる影響は全体的な費用が上昇し、コストが増大したことだ。そのため今は商品を発送する時にトラックの積載率を考えなければならず、どのドラックも積み込んでいっぱいになるまで出発しない」と話した。
日本のある物流会社の責任者の林さんは、「円安になってからの中国からの注文は、個人と法人のものがいずれも多くなっている。この倉庫だけでなく、大阪と福岡にある倉庫もいっぱいになっており、商品はあるのだが発送ができない状態だ」と話した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月26日