中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は19日夜に安徽省黄山市屯渓区で取材に応じ、中米首脳がテレビ会談でウクライナ問題について意見交換した際の状況について語った。
王部長は、「習主席はウクライナ問題における中国の立場を明確に、全面的に明らかにした。その最も重要なメッセージは、中国は常に世界平和を維持するパワーであるということだ。我々は一貫して平和維持と戦争反対を主張している。中国にとってこれは歴史的・文化的伝統に根差しているだけでなく、一貫した外交政策でもある。中国は引き続き物事自体の是非曲直に基づき、客観的かつ公正的な姿勢で、独自に判断を行っていく。我々はいかなる外部からの脅迫や圧力も断じて受け入れないし、中国に対するいかなる根拠なき非難や邪推にも反対する」と指摘。
そして、「習主席はウクライナ危機解決のために中国の案も示した。これには大きく2つの点がある。喫緊の課題は、各方面が共に当事者間の対話と交渉を後押しし、早期に停戦を実現し、民間人の犠牲、特に人道的危機の発生を防ぐことだ。長期的道筋としては、冷戦思考を捨て去り、ブロック対立をせず、均衡の取れた、実効性のある、持続可能な地域安全保障枠組を真に形成することであり、そうしてこそ欧州大陸の長期的な平和と安定の実現が可能となる」と強調した。
また、「中国の立場は客観的かつ公正妥当であり、大多数の国々の願いと一致している。中国の主張が歴史の正しい側にあることは、時が証明することになる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月21日