中国産単孔式手術ロボット、中国初の婦人科臨床試験に成功

人民網日本語版 2022年03月16日13:41

精鋒単孔式手術ロボット「SP1000」がこのほど中国人民解放軍総病院第一医学センターで、単孔式ロボット補助腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術に成功した。科技日報が伝えた。

今回の臨床試験は、中国工程院院士で北京協和病院産婦人科名誉科長の郎景和氏の指導を受け、中国人民解放軍総病院教授の孟元光氏のチームが行ったものだ。公開されている情報によると、これは中国産単孔式手術ロボットによる中国初の婦人科臨床試験だった。

孟氏は取材に対し、「国産手術ロボットの使用は、婦人科の正確化、規範化、低侵襲化、ユーザーフレンドリー、個別化の素晴らしい試みで、より多くの患者がテクノロジーの恩恵を受けられるようにしている。特に複雑な腫瘍切除、全子宮切除などの手術では、手術ロボットがすでに腹腔鏡に代わり臨床において優先される手術方法になりつつある。より質の高い手術を行うほか、手術ロボットを使うことで手術による併発症の低減、傷口の修正、入院期間の短縮も図れる」と述べた。

専門家によると、ロボット補助手術は婦人科で極めて高い応用価値を持つのは、手術ロボットの手術中の広視野、極めて優れた操作性、操作の高い精度によるものだ。一般の医師でも訓練を受ければより難易度の高い精密手術の操作が可能になる。

孟氏は、「外科医は常に手術をするため、腰や肩の損傷を抱えるのが普通だ。歳を取るにつれ腹腔鏡手術などを行えなくなる。しかし国産手術ロボットがあれば、我々手術者の職業寿命が実質的に延びることになる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月16日

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