習近平国家主席は25日午後に北京で、中国・中央アジア5ヶ国国交樹立30周年オンラインサミットの議長を務め、「手を携えて運命を共にし、共に未来へ向かう」と題する重要演説を行った。新華社が伝えた。
習主席は「中国と中央アジア5ヶ国との30年にわたる協力の成功の鍵は、双方が常に互いを尊重し、善隣友好で、同舟相救い、互恵・ウィンウィンの関係を維持したことにある。この4つの原則は、協力の中で蓄積された貴重な経験及び共通の財産であり、中国と中央アジア諸国との関係の長期安定的発展を政治的に保障するものであり、これまでの友好的交流を継承し、さらに将来の道を開くための力の源泉でもある。国際情勢がどう変化しようとも、今後中国がどこまで発展しようとも、中国は常に中央アジア諸国にとって信頼でき、重んじるに値する良き隣国、良きパートナー、良き友人、良き兄弟であり続ける。中国は中央アジア諸国が自国の国情に合った発展の道を歩み、主権・独立・領土的一体性を守り、民族の振興と団結・自己強化を追求し、国際舞台でより大きな役割を果たすことを断固として支持する。中国は中央アジア諸国と手を携えて、より緊密な中国・中央アジア運命共同体を構築することを望んでいる」と表明。次の提言を行った。
(1)引き続き善隣友好のモデルとなり続ける。中国は「親誠恵容」の理念を堅持し、中央アジア諸国とのハイレベル交流や戦略的意思疎通を強化し、「中国プラス中央アジア5ヶ国」外相会議など一連の対話・協力メカニズムをしっかりと運用し、絶えず団結と相互信頼を増進し、互恵協力を深め、共同発展・繁栄を実現していく。
(2)質の高い発展のための協力ベルトを構築する。中国は中央アジア諸国に超巨大市場を開放し、中央アジア諸国産の良質な商品や農産物の輸入を増やし、中国・中央アジア経済貿易協力フォーラムを引き続き成功させることを望んでいる。
(3)平和を守る盾を強化する。引き続き「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)に打撃を与え、国境管理等で協力を深め、地域の安全防護網を強固に築く必要がある。
(4)多様で互いに交流するファミリーを築く。人的・文化的交流の大構造を構築し、文化センターの相互設立を加速し、文化遺産対話を積極的に実施し、女性・シンクタンク・メディア分野の交流を引き続き推進する必要がある。
(5)平和的に発展する地球村を守る。先般、私はグローバル発展イニシアティブを提唱して、力を合わせてリスクや試練に対処し、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を推進するよう呼びかけた。私は中国が今後3年間で、中央アジア各国の民生プロジェクトのために5億ドル(1ドルは約113.8円)の無償援助を行うこと、各国が衛生・健康、貧困削減・農民支援、コネクティビティ、情報技術分野の専門人材育成、発展の内生的原動力強化を行う手助けをするために、研修やシンポジウムで計5000人を受け入れることを宣言する。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月26日