中秋節連休の中国国内旅行者数は延べ8千万人超の見込み

人民網日本語版 2021年09月09日16:26

旅行予約プラットフォームの同程が8日に発表した「2021年中秋節連休旅行トレンド報告書」によると、今年の中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)連休には、中国人旅行者の旅行意欲が高まり、国内旅行者数は延べ8千万人を超えることが予想されるという。中国新聞社が伝えた。

同程旅遊研究院の責任者は、「新型コロナウイルス感染症が徐々に抑制されるのに伴って、9月初旬には近場の短距離旅行市場が各地で回復し始めた。これまでに上海市、山東省、湖南省、湖北省、河南省、四川省、浙江省、広東省、内蒙古(内モンゴル)自治区など多くの省・区・市が、省・区・市をまたぐ団体ツアーと『航空券+ホテル』業務を秩序良く再開すると発表しており、まもなく訪れる中秋節連休には、レジャー・リゾートに出かける人と親族を訪問する人が多くなり、旅行市場が旅行客のピークを迎えることは確実だ」と話した。

同程旅行のビッグデータを見ると、中秋節連休の旅行客の平均移動半径は端午節(端午の節句、今年は6月14日)と同程度で、近場の短距離旅行が引き続き市場の主流となるだろう。中心都市から周辺の市・県へ向かう自動車、高速鉄道の移動ニーズも旺盛だ。1泊2日の短距離旅行、または日帰りの近場への旅行が中秋節の旅行の主な選択肢になるとみられる。

データによると、中秋節連休の近場の旅行で人気の上位10都市は、北京、上海、深セン、重慶、成都、広州、長沙、杭州、南京、西安となっている。

上海市はこのほど、9月4日0時より省・区・市をまたぐ団体ツアーと「航空券+ホテル」業務を再開すると発表。この政策がスタートすると、上海の近場旅行に対する注目度が130%上昇した。

旅行の時期を見ると、中秋節当日は連休の最終日に当たるため、同報告書は「連休前半に旅行先などへ行く人のピークは相対的に分散するが、連休後半に旅行先などから戻る人のピークは非常に集中することが予想される。親族訪問と観光旅行の2つが重なり、北京、上海、広州、深セン、成都、重慶、西安、鄭州、南京、杭州などの鉄道駅や空港は利用者数が全国トップレベルになるとみられる」との見方を示した。

注目されるのは、中秋節に月見をする文化が夜間観光市場を活発にすると予想されることだ。月見は中秋節の伝統的な文化風習であり、連休期間には夜間観光市場が非常に盛んになるとみられる、国内の有名な観光地の多くが連休期間に夜間観光イベントを打ち出すとしており、杭州の西湖は「月を拝む」と銘打った一連のシリーズイベントを打ち出し、月のような形をした船33隻が3晩にわたって西湖の夜を明るく彩るという。武漢市の黄鶴楼は連休に先だって夜間のライトアップを再開。北京の八達嶺長城もライトアップを行い、月明かりの下で長城の壮大な姿を浮かび上がらせるという。

同報告書によると、中秋節連休の国内の定番の旅行目的地や観光地の夜間観光への注目度が軒並み上昇しており、テーマパークの夜間営業、河川のナイトクルーズ、都市の夜景観光など、月見にふさわしい夜間観光コンテンツが特に人気を集めている。上海ディズニーランドの夜間営業、南京・夫子廟の夜市、重慶・両江のナイトクルーズ、蘇州・網師園の夜間観光、南京の秦淮河画舫(遊覧船)が、今年の中秋節連休で人気の夜間観光コンテンツになるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年9月9日

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