テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」が9月20日に正式に開業すると発表されたことに続き、注目の的だったスタジオ・パス(入場券)の価格もついに明らかになった。価格はオンシーズンやオフシーズンなどによって異なり、最安で418元(約7115円)、最高で748元(約1万2732円)となっている。北京商報が報じた。
ユニバーサル北京リゾートは今月1日、今月14日からチケットの発売を開始し、パーク内のホテル2軒の予約も同時期にスタートさせることを明らかにした。
他の国のユニバーサル・スタジオと比べてみると、北京のスタジオ・パスはシンガポールより高いだけで、しかもその広さはシンガポールの約6倍となっている。
今月のスタジオ・パスは638元
「ユニバーサル・スタジオ・北京」のスタジオ・パスは、オフシーズン、通常シーズン(オンシーズンでもオフシーズンでもない時期)、オンシーズン、特定の日によって価格が異なる。そのうち、オフシーズンの価格は418元(約7115円)、通常シーズンは528元(約8987円)、オンシーズンは638元(約1万860円)、特定の日は748元(約1万2732円)となっている。
通常タイプのパスのほか、子供(購入日を基準に3歳以上11歳以下)やシニア(購入日を基準に65歳以上)、障がい者(有効な障がい者証明書の提示が必要)などの料金は約25%オフとなる。3歳(同伴者のパス購入が必要)以下の乳幼児は無料で入園することができる。
購入後は、有効な身分証明書と紐づけされ、本人しか使用できず、譲渡や転売はできない。ユニバーサル北京リゾートは、ゲストが前もって計画しやすいようにと、90日間の料金カレンダーも発表している。
園内での飲食は一人当たり約100-200元
「ユニバーサル・スタジオ・北京」に遊びに来ていた陳さんは取材に対して、「一家4人で遊びに来た。1日遊ぶと、食べたり、飲んだりするのに一人当たり大体100-200元(約1700~3400円)必要だ」と答えた。
園内で買えるグッズをみてみると、ハリーポッターの杖は349元(約5940円)、ファンの間で大人気のローブは849元(約1万4450円)となっている。大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」では、ローブが1万4500円で販売されているため、北京のほうがわずかだが安い設定になっている。
米国より安く、日本とほぼ変わらない北京のスタジオ・パスの価格
では、「ユニバーサル・スタジオ・北京」のスタジオ・パスの価格は世界各国のユニバーサル・スタジオと比較してどうなのだろうか?
米オークランドにある「ユニバーサル・スタジオ・フロリダ」のスタジオ・パスは、大人が109ドル(約1万1990円)、3-9歳の子供が104ドル(約1万1400円)となっている。「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」と「ユニバーサル・オーランド・リゾート」も同じで、大人は最安で109ドルとなっている。
「ユニバーサル・スタジオ・北京」のスタジオ・パスの価格は、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」とほぼ変わらない。後者は大人8900円、4-11歳の子供が6200円、65歳以上のシニアが8000円となっている。ただ、「ユニバーサル・スタジオ・北京」の面積は120ヘクタールであるのに対して、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は54ヘクタールと、北京の広さは2倍以上となっている。
世界でスタジオ・パスが最も安いのはユニバーサル・スタジオ・シンガポールであるものの、それは広さが20ヘクタールと他のユニバーサル・スタジオより狭いことと関係がある。シンガポールのスタジオ・パスは大人が81シンガポールドル(約6622円)、4-12歳の子供が61シンガポールドル(約4988円)、シニア(60歳以上)が43シンガポールドル(約3516円)となっている。
このように、世界的に見ても、「ユニバーサル・スタジオ・北京」のスタジオ・パスの価格は適正と判断することができるだろう。最安の場合、その価格は日本や米国よりも安くなる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年9月2日