中国の孔鉉佑駐日大使は30日、遼寧省人民政府の招待を受けて「遼寧省・日本友好交流大会」にテレビ会議の形式で出席し、スピーチを行った。遼寧省の陳緑平副省長が司会を務め、劉寧・遼寧省党委員会副書記兼省長、日本の黒岩祐治・神奈川県知事、新田八朗・富山県知事、達増拓也・岩手県知事、南里隆・佐賀県副知事、片江学巳・在瀋陽日本国総領事が出席し、両国の地方代表や友好関係者がオンライン・オフラインで参加した。在日本中国大使館ウェブサイトが伝えた。
孔大使は大会の盛大な開催に祝意を表したうえで、「中日国交正常化以来、両国関係は目覚ましい発展を遂げ、各分野で交流と協力を深め続け、両国民に幸福をもたらし、地域と世界に恩恵を及ぼしてきた。現在、世界は100年間なかった大きな情勢変動の最中にあり、中日両国は各々発展の重要な時期にある。中日関係の発展は新たな機会を迎え、新たな試練を抱えている。両国首脳は、新しい時代の要請にふさわしい中日関係の構築について重要な共通認識に至り、両国関係発展の方向性を示した。双方は両国首脳の重要な共通認識を揺るぎなく実行に移し、ようやく得られた中日関係の改善と発展という局面を大切にして維持し、平和・友好・協力という正しい方向性を把握し、相互理解・信頼を増進し、互恵協力を拡大し、摩擦や溝を適切に処理し、中日関係の健全で安定した発展を推進するべきだ」と指摘。
「中日両国の地方交流と協力は、両国関係の改善と発展の重要な拠り所であり、活力の源泉だ。近年、両国の地方は時代の発展ニーズに順応し、協力の潜在力を深く掘り起こし、協力の空間を広げ、ハイテク、グリーン・低炭素、デジタル経済、医療・健康、人的・文化的交流などの分野で協力を深く発展させている。遼寧省は中日の地方交流・協力の重要な拠点及びモデル地区として、北東アジアの国際交流において重要な役割を果たしている。長年にわたり、遼寧省は人的、文化的、地理、産業などの独特な優位性を活かして、対日交流・協力の拡大と強化に積極的に尽力しており、すでに日本と省・市レベルの友好都市を19組締結し、各分野の交流・協力で実り豊かな成果を挙げている。遼寧省はたゆまず自らの潜在力を掘り起こし、日本の各地方との交流・協力関係をさらに深め、対日交流における新たな優位性をさらに多く生み出し、北東地域における対日交流のさらなる発展を後押ししていくものと信じる」と述べた。
また孔大使は、「来年は中日国交正常化50周年という歴史の重要な節目を迎える。我々は国交正常化時の初心を新たにし、初心に立ち返り、上の世代の政治家の政治的知恵と戦略的先見性を汲み取り、中日関係発展の正しい方向性をしっかりと把握し、両国の地方交流・協力をさらに推進し、協力の成果の実行と事業化を加速させ、中日関係の改善と発展に新たな原動力を与え続けるべきだ」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月31日