月の中国の地名が8増、嫦娥5号の着陸地点は「天船基地」に

人民網日本語版 2021年05月31日14:28

中国国家航天局の情報によると、国際天文学連合(IAU)はこのほど、月探査機「嫦娥5号」着陸地点付近の月の8つの地形に関する中国の命名申請に許可を出した。これで月における中国の地名は35に達した。中国新聞網が伝えた。

嫦娥5号着陸地点は天船基地(Statio Tianchuan)と名付けられた。天船は古代中国の星官の名で、28星宿の胃宿に属する。これまでStatio(基地)という称号を持っていたのはアポロ11号の着陸地点の静かの基地(Statio Tranquillitatis)と、月探査機「嫦娥4号」の着陸地点の天河基地(Statio Tianhe)だけだった。

また嫦娥5号着陸地点の付近の5つのクレーターはそれぞれ裴秀、沈括、劉徽、宋応星、徐光啓と名付けられた。着陸地点付近の2つの山脈は華山、衡山と名付けられた。うち裴秀は中国の魏晋時代の地理学者。沈括は北宋時代の天文学者、数学者。劉徽は魏晋時代の数学者。宋応星は明代末の科学者で、その著作「天工開物」は「中国17世紀の技術の百科事典」と呼ばれる。徐光啓は明代の天文学者、数学者。一方で、華山と衡山は中国の五岳の名山に属する。

中国は2020年11月24日に嫦娥5号の打ち上げに成功した。嫦娥5号は同年12月1日に月の候補着陸エリアに着陸した。嫦娥5号の帰還モジュールは同年12月17日未明に月から地球にサンプルを持ち帰った。中国初の月のサンプルリターンが無事に成功した。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月31日

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