国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は29日、国際金融フォーラム2021年春期会合に出席した際、「新型コロナウイルスワクチンの接種が秩序よく推進され、グローバル経済の成長の見通しは改善しつつある。予測では、今後5年間、グローバル経済の成長に対する中国の平均寄与度は25%を超えるとみられる」と述べた。中国新聞社が伝えた。
ゲオルギエバ氏によると、IMFは2021年と2022年のグローバル経済成長率予測値を6%と4.4%にそれぞれ引き上げた。人々が徐々に新しい働き方に慣れ、ワクチン接種の範囲も拡大を続けるとともに、各国も引き続き政策による支援を行なって、経済成長の見通しが改善しつつあるからだという。
ゲオルギエバ氏は、「これまでの規模をはるかに上回る政策措置により、グローバル経済はより悪い結果を回避することができた。こうした措置が行なわれなかったら、昨年のグローバル経済の縮小レベルは実際の状況の3倍にもなっただろう」と指摘した。
20年に中国経済は流れに逆らってプラス成長を達成した。ゲオルギエバ氏は、「中国の純輸出が持続的に増加したことから、IMFは今年の中国経済成長率予測値を8.4%に上方修正した。私たちの予測では、現在から2026年まで、グローバル経済の成長に対する中国の平均寄与度は25%を超えるだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年5月31日