四川省両会の現場(安源撮影)
四川省と雲南省の省級両会(人民代表大会と政治協商会議)が12日、閉幕した。これにより、新型コロナウイルス感染症のために3か月延期されていた31省(自治区・直轄市)の両会が全て閉幕した。新型コロナウイルス感染症対策という大きな背景の下、四川省と雲南省の両会は会期を短縮し、参加者の人数も調整した。また、感染防止・抑制が重要議題となった。中国新聞網が伝えた。
■感染防止・抑制と市民の健康が会議の重点に
現在の特殊な背景から、感染防止・抑制が四川省と雲南省の両会の重要議題となった。
報道によると、感染防止・抑制と経済・社会発展が四川省の多くの政協委員の焦点だった。4月末までに、四川省政治協商会議は計117件の提案を受理した。
四川省の今年の政府活動報告も新型コロナウイルスの感染防止・抑制が焦点となった。また、疾病予防・抑制システムの改革、感染監視・警戒能力の向上、省の公衆衛生総合臨床センターの建設、重大な感染症や公衆衛生上の緊急事態への対処・治療システムの整備が政府活動報告に盛り込まれた。
■「市民の衛生と健康」が雲南省の両会でもキーワードに
雲南省政協の李江主席は活動報告で「雲南省政協は公衆衛生、災害の防止と災害への備え、社会ガバナンス等の重点分野に焦点を合わせ、委員、専門家、学者を動員して調査・研究を行い、専門的で質の高い提案の成果をまとめた」と指摘した。
雲南省政府活動報告によると、同省は地域医療センター、臨床医学センターの建設を加速する。医療・衛生体制を整え、疾病予防・抑制システムを改革し、重大な感染症や公衆衛生の緊急管理・治療システムを整備する。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年5月14日