中国国家外貨管理局が8日に発表した統計によると、今年第1四半期(1-3月)における中国の国際收支は、新型コロナウイルス流行の影響を受けたにもかかわらず、基本的にバランスの良い状態を保ち、経常収支は小幅の赤字で、直接投資の純流入が続いている。新華社が伝えた。
統計によると、同期、国際收支における物品貿易は264億ドルの黒字だった。うち、輸出が前年同期比11%減の4685億ドル、輸入が同比2%減の4420億ドルだった。サービス貿易は前年同期比26%減で、470億ドルの赤字だった。
また同期における直接投資の純流入額は149億ドルだった。具体的には、中国への直接投資により流入した資金は336億ドルだった。これは海外の投資家は長期的に中国へ投資したり、事業展開したりすることを望んでいることを示している。一方、中国の対外直接投資額は187億ドルで、中国企業の対外直接投資は安定と秩序を保っていることを示している。
同局の報道官を務める王春英チーフエコノミストは、「中国の新型コロナウイルス感染は封じ込められつつあり、企業活動や操業の再開が進み、正常な水準に近づいているまたは回復している。中国経済は強靭性を発揮しており、経済構造は継続的に最適化され、改革開放が一歩踏み込んで深化されている。今後も、中国における国際收支の全体的にバランスの取れた基礎は引き続き強固だ」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月9日