WHO、新型肺炎はまだパンデミックではない

人民網日本語版 2020年02月06日16:18

世界保健機関(WHO)は4日、新型コロナウイルスの感染による肺炎の感染状況について、まだパンデミックにはあたらないと表明した。また、新型肺炎に関するデマや虚偽情報を打ち消すことが、感染拡大の防止・抑制の取り組みにとって同様に極めて重要との見解を示した。新華社が伝えた。

WHOはパンデミックを、新たな疾病の世界的大流行と定義する。WHOで世界的感染症対策チームのトップを務めるシルヴィ・ブリアン氏は同日ジュネーブで開かれた記者会見で、今回の新型肺炎はまだパンデミックにはあたらないとの見解を示し、その理由の一つとして、現時点で中国の大多数の症例は湖北省のものであり、湖北省以外の大部分は集中的な「スピルオーバー・ケース」であること、すでに感染の報告された他の20数か国も同様の「スピルオーバー・ケース」であることを指摘した。

ブリアン氏は「すでに中国政府は湖北省で他の省や市への感染拡大を抑える措置を講じると同時に、致死率を下げるために病院を建設して患者を治療している。湖北省以外の地域及び他の国々において、現在の対策は感染拡大を阻止することだ。WHOはこの対策は実行可能であると考える。したがって他の国々に対して、感染者を早期に発見し、早期に隔離し、早期に治療すると同時に、感染者との濃厚接触者を追跡し、隔離して、感染拡大のリスクを下げるよう提言する」とした。

感染拡大を防止・抑制すると同時に、新型肺炎に関するデマや虚偽情報を打ち消すことも非常に重要であるとブリアン氏は考える。デマや虚偽情報は新型肺炎を迎え撃つ努力を損ないかねないからだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年2月6日

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