広州白雲空港の国境検問所(資料写真、撮影・鐘欣)。 |
中国国家移民管理局はこのほど開いた記者会見で、国務院の認可を経て、今年12月1日から、条件を満たす外国人が、重慶と西安の空港の国境検問所から入国する場合、トランジットビザ免除で滞在できる時間を144時間に延長することを発表した。江蘇省・浙江省・上海市政策一体化に盛り込まれた寧波の空港の国境検問所でも144時間トランジットビザ免除政策が実施される。条件を満たす外国人が、寧波の空港の国境検問所、さらに既に同政策が実施されている上海の海、陸、空港の国境検問所、または南京の空港の国境検問所、杭州の空港の国境検問所から入国する場合、同プログラムが適用される。成都の空港の国境検問所から入国した場合、144時間以内滞在の外国人トランジットビザ免除プログラムで訪問できる場所は、成都、楽山、徳陽、遂寧、眉山、雅安、資陽、内江、自貢、瀘州、宜賓の11市に拡大された。中国新聞網が報じた。
中国の改革深化と開放拡大の新たな動向と要求に基づいて、公安部(省)、国家移民管理局は近年、外国人トランジットビザ免除プログラムを含む、移民管理サービスをめぐる一連の政策と対策を打ち出している。2013年1月から今年9月までの間に、外国人延べ45万2000人が同プログラムを利用して、中国に入国した。2018年だけを見ると、前年比24%増の延べ10万人に達した。
今回の同プログラムの適用範囲拡大後、中国全土の18省(自治区、直轄市)の23都市、国境検問所30ヶ所で、53ヶ国の人々を対象に、144時間以内滞在、72時間以内滞在のトランジットビザ免除プログラムが実施されている。うち、北京、天津、石家荘、秦皇島、上海、杭州、南京、瀋陽、大連、青島、成都、廈門(アモイ)、昆明、武漢、広州、深セン、■陽(■はてへんに曷)、重慶、西安、寧波の20都市、国境検問所27ヶ所で、144時間以内滞在の同プログラムが実施され、北京市・天津市・河北省、長江デルタなどでは、地域や国境検問所との連携が実現している。長沙、桂林、哈爾濱(ハルビン)の3都市の国境検問所3ヶ所では、72時間以内滞在の同プログラムが実施されている。
以下は144時間以内滞在の外国人トランジットビザ免除プログラム適用国
オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、モナコ、ロシア、英国、アイルランド、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、ベラルーシ、米国、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本、シンガポール、ブルネイ、アラブ首長国連邦、カタール。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年10月24日