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中国の科学者、野外で生きたベンガルトラの写真を初撮影

人民網日本語版 2019年08月07日14:36
中国の科学者、野外で生きたベンガルトラの写真を初撮影

中国科学院昆明動物研究所が6日に明らかにしたところによると、同研究所の科学研究者は西蔵(チベット)自治区墨脱県内に設置した2台の赤外線カメラにより、野生のベンガルトラを3回撮影した。中国の科学研究者が野外で生きたベンガルトラの写真を撮影したのはこれが初めて。中国新聞網が伝えた。

墨脱県は中国で最後に道路が敷かれた県で、生態系の保存状態が良好だ。墨脱県の中・大型地上動物、半地上稀少野生動物の多様性と分布を把握するため、同研究所獣類生態・進化学科チームの李学友副研究員がチームを率い、昨年10−11月の間に同県内で哺乳類調査研究を展開した。また沿岸部に赤外線カメラを48台設置した。

研究者が初めて回収されたカメラのデータを大まかに分析したところ、同県では中・大型哺乳類23種、キジ類6種を含む非常に豊富で多様な絶滅危惧野生動物が生息していることが分かった。うち16種は国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種、19種は中国のレッドリストに登録されている絶滅危惧種だ。ベンガルトラの他にも、ウンピョウ、マーブルキャット、アジアゴールデンキャット、ヤマイヌなどの14種の稀少・絶滅危惧肉食動物がいる。

分析によると、キョンはエリア内で最も頻繁に記録された動物で、358回記録されている。エリア内での占有率も0.53にのぼる。これはエリア内の中・大型肉食動物に豊富な獲物が存在することをほのめかしており、また同県にこれほど多くの稀少・絶滅危惧中・大型肉食動物が多く存在する理由を説明している。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年8月7日

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