8月31日、山東省曲阜市にある洙泗書院の大成殿では書物を読み上げる声が朗々と鳴り響き、「学びて時に之を習う、また楽しからずや」という論語の第一節が長い歴史をもつ静寂なこの書院にリズミカルに響き渡った。これは山東省済南市第27中学の生徒約300人による、古代の聖人・賢人をしのび、儒教の経典を吟誦し、よい徳を身につけるために同校で行われてきた伝統文化体験の行事だ。新学期スタートの新たな一里塚にもなっている。人民網が伝えた。
新学期最初の授業の学習内容として、生徒たちは崇敬の念と感謝の心を胸に抱きながら、2500年以上の歴史をもつこの書院の掃除のボランティアをし、ボランディア活動を通じて中国伝統のよい徳を実践し、自分を高めるよう努力し、向上心に富んだよい若者になることを目指した。
洙泗書院は山東省の文化財保護エリアにあり、孔子が学問を修め、伝授した場所と伝えられる。後には孔子を記念し祭る場所になった。孔子は諸国を周遊して魯の国に帰ると、ここで「詩経」を編纂し、礼や楽を整理し、「周易」を釈明し、弟子を集めて学問を伝えたという。漢の時代から宋・金の時代までは先師講堂と呼ばれ、元の時代に洙泗書院と改称された。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年9月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn