日本政府がこのほど、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞でパーキンソン病を治療する京都大学病院の臨床試験(治験)の計画を承認した。京都大学は7月30日に行なった発表会で、8月1日から治験を本格始動することを明らかにした。
iPS細胞がパーキンソン病の治療に活用されるのはこれが初めて。iPS細胞は体細胞へ数種類の遺伝子を導入することにより、非常に多くの細胞に分化できる分化万能性と、分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能を持たせた細胞だ。京都大学研究所によると、iPS細胞からドーパミンを作る神経細胞を作り、パーキンソン病患者の脳に移植し、その有効性と安全性を調べる。
ヒトのiPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病のサルの脳に移植すると、症状が軽減することが京都大学病院の実験で分かっている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月2日
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