570メートル。これは朝鮮の最高指導者・金正恩氏と米国のトランプ大統領のシンガポールでの宿泊先ホテルの距離だ。徒歩で約10分。朝米首脳間の距離が在任中にこれほど近づいたのも史上初だ。中国新聞社が伝えた。
金氏とトランプ大統領がシンガポールに到着してから、11日夜までに24時間が過ぎた。この間の公の活動はいずれもシンガポールのリー・シェンロン首相との会談のみであり、金氏は10日夜、トランプ大統領は11日昼頃にリー首相と各々会談した。会談場所もいずれもシンガポール大統領府だった。朝米首脳はいずれもシンガポール側に謝意を表明した。
両氏は12日に会談し、「ゼロ距離」の接触を本当に実現する。朝鮮半島核問題など鍵となる問題についての朝米代表団の調整はラストスパートに入っている。関係筋によると、双方間には依然溝がある。
米ブルッキングス研究所シニア・フェローのウェスト氏は中国新聞社の取材に「朝米首脳会談は朝鮮が国際社会に融け込むことを助ける肝要なタイミングである同時に、朝鮮半島非核化の問題が重要な議題だ」と指摘。「朝米双方に誠意がありさえすれば、会談で進展をいくつか得ることはやはり可能だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年6月12日
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