先ごろ開かれた陝西省科学技術奨励大会において、西安交通大学の賀西京教授が率いる研究チームによる「3Dプリンター技術による脊柱・脊髄機能再構築の臨床応用及び関連研究」プロジェクトが、陝西省科学技術1等賞を受賞した。同プロジェクトは金属3Dプリンター技術を使い、可動人工頚椎を開発。頚椎亜全切除・減圧融合術後の活動度の損失という難題を解消するための新たな発想を提供した。新華社が伝えた。
研究チームメンバーで西安交通大学第二附属病院主治医、研究員補佐の蔡璇博士によると、チタンケージとチタン板による固定手術は頚椎の融合術と呼ばれており、世界の臨床で広く応用されている方法だ。一般的なチタンケージは臨床医が手術中に切るため、縁が尖り陥没しやすい。これにより内部の固定の緩みや移動が生じ、臨床症状の再発といった併発症が生じる。
彼らが開発した3Dプリンター技術による個性化アーチ状チタンケージは、従来のチタンケージの縁の尖りを取り除き、頚椎に正確にはめ込みやすい。またチタンケージと頚椎の接触面積を増やしており、長期的な安定性を得やすい。すでに200人以上に臨床応用されているが、その後の調査により従来のチタンケージの陥没発生率が大幅に下がっていることが明らかになっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月11日
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