中国・キューバ関係の3つの啓示 (2)

第三に、中国の外交戦略はゼロサムゲームではない。少なからぬ西側世論は戦略的競争の観点から中国の対キューバ外交を捉えている。確かに、米国のオバマ政権は対キューバ政策を変更した。オバマ大統領本人も米大統領として1世紀近くで初めてキューバの土を踏んだ。日本の安倍晋三首相も日本の首相として初めてキューバを訪問した。一部の西側世論は、米日のキューバとの関係改善はキューバにおける中国の利益にとって試練となり、中国側はキューバにおける陣地を固めると指摘する。

このように地政学的観点から中国とキューバの関係を見るのは、狭隘な解釈だ。実際には、中国は米国など西側諸国のキューバに対する禁輸・制裁・孤立化に一貫して反対し、米国や日本がキューバとの関係を改善するのを歓迎している。中国はキューバとの協力において一貫して互恵・ウィンウィンを強調している。中国は現在全世界の各地域で影響力を高め、各国と互恵・ウィンウィンの関係を発展させており、米国など第三国の戦略面の利益を損ねていない。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年9月28日