「中国人民抗日戦争勝利70周年記念式典」と「2015年世界陸上競技選手権大会」開催期間中、大気の質確保のために特別措置を講じた北京市環境保護局は6日、これに関する分析・評価結果を発表した。人民日報が伝えた。
北京市環境保護モニタリングセンターの張大偉センター長は、次の通り紹介した。
8月20日から9月3日までの期間、北京市における微小粒子状物質(PM2.5)の平均濃度は、前年同期比73.2%減の1立方メートルあたり17.8マイクログラム、15日間続けて1級(優良)レベルを維持した。特に、9月3日午前に開催された軍事パレード中は、わずか8マイクログラムと、北京の空は完全な「パレード・ブルー」となった。また、同期間の各大気汚染物質の平均濃度は、二酸化硫黄(SO2)が前年同期比46.7%、二酸化窒素(NO2)が同52.1%、浮遊粒子状物質(PM10)が69.2%、それぞれ低下し、軒並み観測史上最低レベルを記録、2大イベント期間中の大気の質保障対策は、著しい効果を示したといえる。
品質優良な大気はどのようにしてもたらされたのだろうか?市環境保護局は、「天の計らい」と「人々の努力」の結びつきによると評価している。「天の計らい」とは、大気中の汚染物質が拡散するのに有利な条件が整ったことを意味する。また、「人々の努力」は、今回の大気の質確保対策が成功裏に終わった決定的な要因となった。市環境保護局は、「今回の成功の背後には、排出削減対策をめぐる日々の努力という基盤があり、その上で緊急排出削減という『ここ一番の救援』が功を奏した」と指摘している。
新華網は、「排出削減に対する市民の貢献も決して軽視できない」と報じている。市環境科学院の推計によると、大気の質保証対策において、窒素酸化物の排出削減に関する自動車など移動ツールの削減寄与率は78.8%に達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月7日