世界最先端の路面電車(100%低床車)のサンプル車が17日、中国南車青島四方股フェン公司でラインオフした。同車両は中国で初めて永久磁石モータ、連接台車という二つの世界トップクラスの技術を採用した。同車両は安全性が高く、騒音が少なく環境にやさしく、運営・メンテナンスのコストが低く、コーナリング性能が高い。科技日報が伝えた。
路面電車はライトレール車両の一種だ。低床の技術水準により、部分低床車、70%低床車、100%低床車に分かれる。同車両は先進的な技術を持ち、クリーン・エコロジーで、快適性が高く、適度な輸送量を持ち、デザインが斬新だ。同車両の最高速度は時速70キロに達し、3両編制の場合は300人の乗客を載せられる。同車両はモジュール化設計を採用し、フレキシブルに編制が組める。車内は100%低床化しており、床は地面から35センチしか離れていないため、乗車しやすい。特に高齢者、子供、特殊な乗客の乗車・下車に適している。
中国南車青島四方股フェン公司の高級主任設計者の李言義氏によると、同車両は世界最先端の駆動技術を採用しており、永久磁石モータで駆動を実現し、ボギー台車には伝統的なギヤボックスがない。サイズが小さく、伝導効率と加速性能が高く、維持費が低い。同車両は初めて連接台車技術を採用し、コーナリング性能が高く、最小回転半径は18メートルとなっている。同車両は高い低音性能と環境保護性能を誇り、乗客1人あたりのエネルギー消費量はバスの4分の1、自動車の10分の1だ。車両にはネットワーク制御、ビデオ監視、緊急警報、乗客情報といった各システムが搭載され、うちビデオ監視システムは車内の乗客の様子だけでなく、駅ホームおよび車両前方の線路状況などをモニタリングでき、車両の安全を保証する。
同車両は今後一連の型式試験および線路上での試験を行ったあと、正式に運行が開始される。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月19日