江西省南昌市で、盗掘用の穴の発見により、保存状態が史上最も良好な前漢列侯墓園・海昏侯墓が見つかった。5年間の発掘調査を経て、墓園、陵墓、都の遺跡といった最も豊富な中身を持つ漢代の侯国集合遺跡が、人々の前に姿を現した。
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来源:人民網日本語版(2015-12-23 14:20)
江西省南昌市にある前漢・海昏侯墓の主棺を巡る発掘調査が、12月22日も続けられた。全国各地の約40人の考古学専門家が同日、発掘現場に集まった。出土した大量の文化財、一流の発掘保護水準を目の当たりにした専門家らは、同墓の発掘調査は現在の中国考古学の最先端だと驚いた。[详细]
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来源:人民網日本語版(2015-12-23 14:15)
発掘作業員は12月22日、江西省南昌市にある前漢・海昏侯墓の主棺の内棺・外棺の間から、多くの金の板を発見した。秦・漢王朝の考古学に詳しい権威ある専門家は、漢王朝の墓から金の板が見つかるのは初めてのことであり、墓の主の重要な情報をもたらす可能性があるとした。[详细]
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来源:人民網日本語版(2015-12-21 14:34)
江西省南昌市にある前漢の海昏侯墓で20日、主棺の外棺の蓋が開けられた。内棺の保存状態は良好で、外棺と内棺の間からは大量の馬蹄金、玉器、美しい竹製・木製の漆器が見つかった。[详细]
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来源:人民網日本語版(2015-12-21 10:09)
江西省南昌の前漢大墓では16日、主要墓室の発掘と整理の作業が続けられ、発掘作業員らが最後に残った竹簡などの整理を行った。隣接する出土品一時置き場では、修復専門家による応急の修復作業が行われた。[详细]
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来源:人民網日本語版(2015-12-17 13:35)
江西省南昌市で12月15日、注目を集める前漢時代の古墳発掘における主棺の整理段階に入った。[详细]
・海昏侯墓とは?
江西省南昌市新建区大塘坪郷にある「前漢海昏侯墓園」は、海昏侯と侯夫人の墓を核心とする大小9つの墓と馬車の副葬跡からなっており、総敷地面積は約4万平方メートルにおよぶ。中国で発見された前漢(紀元前206年-8年)時代の上層階級の墓所としては、最も保存状態が良く、構造がそのまま残り、機能がはっきりとしている。北回廊は衣笥(着物を入れる箱)庫、金庫、食料庫、楽器庫、酒器庫に、西回廊は武器庫、書庫、娯楽用品庫、東回廊は調理器具庫、南回廊甬道両側は車馬庫、甬道は楽車庫に分かれている。
5年間の発掘調査を経て、すでに2万点余りの文物が発掘されており、その文物から前漢時代の貴族の生活を再現することができ、歴史的価値と芸術的価値が非常に高い。
・盗掘を免れられた理由は?
- 古文書によると、東晋の時代に江西で大地震が発生し、この海昏侯墓の自然の防護壁を形成した。西暦318年に豫章郡で発生した大地震により、海昏など豫章郡の県が鄱陽湖に沈んだ。海昏侯墓の墓室が崩れ、地下水に埋もれた。当時の人々が水中の墓を荒らす条件を備えていなかったことから、墓は盗掘を免れた。
・注目度が高いのはなぜ?
- 南昌大学国学研究院の周斌・副院長によると、前漢海昏侯墓の考古学的発見は、南昌市の歴史や文化の研究だけでなく、中国の古代文化の研究においても大きな意義を持つ。現在、この墓に埋葬されているのは海昏侯の家族と関係がある人物とほぼ確定しており、前漢の第9代皇帝で初代・海昏侯の劉賀である可能性が高い。漢の時代に内部抗争などにより廃位されたため、諡号や廟号を持たない皇帝をめぐる事件は、前漢の歴史において非常に重要な意味を帯びているものの、文献資料が乏しく、はっきりしない事が多い。そのため、今回の発掘によって、多くの事件の詳細を明らかにする資料が見つかるのではと期待が高まっている。発見されている大量の簡牘(かんどく)は、中国古代の書籍をさらに校訂、理解する助けとなるほか、大量の副葬品も古代の歴史研究に証拠を提供している。