女児の目から生きた虫9匹を発見 ペット由来か
南京市児童病院眼科でこのほど診察を受けた、安徽省寧国に住む1歳4カ月の女児、莎莎ちゃんの左目から、生きた虫9匹が発見された。虫は取り除いた時、まだ動いていたという。中国網が伝えた。
同院眼科の陳志鈞主任によると、この種の旋尾線虫は人の目に寄生し、中国でも報道されたことがある。陳主任は2008年にもある子どもの患者の目から7匹を発見したと語った。
「Thelazia callipaeda」と呼ばれるこの虫は「東洋眼虫」とも呼ばれ、一種の人獣共通に感染する寄生虫だ。ショウジョウバエの仲間マダラメマトイによって媒介され、人や家畜が感染し、イヌやネコなどが主な感染源となる。人間がイヌやネコの目からの分泌物を触った後に自分の目にさわると感染する可能性がある。
旋尾線虫の他にも、子どもの体内でよく見られる寄生虫であるギョウチュウが目から発見されることもある。トイレの後でよく手を洗わないと、肛門周辺に付着しているギョウチュウの卵が手から目に入ることがある。
専門家は除菌や消毒を提言
ペットを飼っている家庭は多く、ペットを子どもの友達にしたいと考える人も多い。ペットと一緒に遊ぶことで、子どもに優しさやよい性質が養われる。そのため、細菌が子どもの健康に悪いからといって、子どもとペットの友情を引き裂くのはよくない。
専門家はペットを飼っている家庭に対して、衛生状態に注意し正確な飼い方をするよう提言している。定期的にペットをシャンプーし、日常生活では消毒や除菌をこまめに行い、細菌の繁殖を防ぐことでペットや飼い主の健康への被害を防ぐことができる。ペットと遊んだ後は石鹸で手を洗い、流水で流して、可能ならば安全な除菌・消毒液で定期的にペットを消毒してやるのがよい。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年6月20日