アンドロイド、iPad上回る 10月、タブレット端末
【長崎潤一郎】米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を使ったタブレット端末の国内販売台数が10月、初めて米アップルのiPadを上回ったことがわかった。グーグルが9月下旬に売り出した「ネクサス7」が、iPadの独走に待ったをかけた。
調査会社のBCNが7日発表した。タブレット端末の国内シェアは、2010年5月の発売時からiPadがほぼ一貫して5割超を占めてきた。新型が発売される直前の今年2月、iPadが買い控えられて48.5%にシェアを落とし、アンドロイド端末の合計が46.6%と肉薄したことはあったが、iPadが抜かれたことはなかった。
ところが、ネクサス7が9月25日に売り出されると、iPadの半額以下の税込み1万9800円という価格が人気を集めた。10月のシェアは、iPadの40.6%に対し、ネクサス7を含むアンドロイド端末が58.1%と逆転した。
ネクサス7のシェアは公表されていないが、ネクサス7を製造している台湾のエイスースのシェアは、ほかの端末の分も含めて37.1%と大きく伸びた。大半がネクサス7とみられる。同じアンドロイド端末でも、国内勢は東芝が3.6%、NECが2.4%とふるわなかった。
国内では12月に米アマゾンもアンドロイド搭載の「キンドルファイア」を税込み1万2800円で売り出す。米マイクロソフトの新しい基本ソフト「ウィンドウズ8」を搭載したタブレットも続々発売される見通しで、BCNの森英二アナリストは「iPadの独走状態は崩れていく」と予想する。
asahi.com 2012年11月8日
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