■街灯や川の汚染がホタルの繁殖に影響
3年以上に及ぶ研究で、朱さんらは紫金山のホタルの数が毎年10%ずつ増加していることを突き止めた。ただ、それは紫金山だけのことで、南京市内のホタルはほぼ全滅だという。
付教授によると、ホタルは環境に非常に敏感。植物が茂り、水や空気がきれいな自然環境でなければ、ホタルを見ることはできない。そして、街灯があるだけで、ホタルの影も形も見えなくなってしまう。都市部では、人工的な光や土手のコンクリート化、川の汚染などで、ホタルが生きて行くことができなくなってしまう。付教授によると、「ホタルはそれほど目立つ存在ではないが、生態系においては、決して欠かすことができない生き物。ホタルがいなければ、カタツムリやナメクジが木を埋め尽くすようになり、花や草もボロボロになってしまう」。
ホタルが光を発するのは求愛行動だ。付教授は「ホタルの繁殖に影響が出るため、決してむやみに捕まえてはならず、懐中電灯を照らしてもならない。そして、ホタルの生活環境を破壊するようなことはもっとあってはならない」と訴えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月19日
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