東日本大震災から2周年を迎えた11日、記者は宮城県石巻市に訪れた。マグニチュード9.0の東日本大地震とそれに伴う津波は約1万8000人の死亡・行方不明者を出したが、うち宮城県石巻市は津波による被害が最もひどかった場所の一つだ。3256人が津波で亡くなり、448人が今も行方不明となっている。この数は市としては最も多い。
記者は津波が発生した際に最も安全な避難場所となった石巻市の中心部にある日和山公園を訪れた。タクシーの運転手によると、この避難場所は高さ約56メートルの丘陵地にあったことから、津波が襲った際に多くの人の命を救った。しかし、当時ここに避難する人が多すぎて、ここに向かう多くの車が渋滞に巻き込まれ、逃げ切れずに津波にのみ込まれ亡くなった人も少なくないという。公園内の丘の上から津波で破壊された沿岸の低地を眺めると、一面が廃墟と化していた。被害を受けた住宅もすでに住めない状態で、いくつかの工場が再び操業を開始したぐらいだ。災害後の復興は思うように進んでおらず、多くの被害者が今なお、仮説住宅などに住むことを余儀なくされている。仙台から石巻市に向かう鉄道もまだ完全に復旧しておらず、部分的に区間バスなどに乗り継がなければならないという。(編集MZ)
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